それぞれの “想い” をうつす写真館|haco

モノコト | 2020 01.17

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モノ・コトを作る人の「暮らし」をインタビュー。

 

 

長嶺の国体道路沿いを走っていると、グレーの箱型の建物が見えてきます。

 

一見おしゃれなおうちのようにも見えるその建物は、

1階がプリントルーム兼ショップ、2階が撮影スタジオになっている写真館、その名も『haco』。

 

 

 

 

今回お話を伺うのは、店主の平田 克広さんと、奥様のチカコさん。

 

ご主人がフォトグラファー、奥様はヘアメイクや着付けなどをされています。

 

家族写真や七五三写真はもちろん、イベント写真から、建築写真、広告写真など、日常の中で平田さんの写真を見つけることもしばしば。

様々なところで活躍されているんですね!

 

 

『haco』の店内はというと、アンティークな雰囲気のインテリアやドライフラワーに囲まれた癒しの空間になっています。

それに加えてご夫婦の空気感がとても心地よく、カフェのようについつい長居したくなるのです。

 

 

2009年にこの場所にオープンして以来たくさんのご家族の写真を撮り続け、根強いファンを持つ『haco』。

 

今回はこの箱いっぱいに詰まったお二人の想いを、たっぷりと伺ってきました!

 

 

 

 

『haco』がスタートしてちょうど10年だそうですが、この場所でお店を始めようと思われたのはなぜですか?

 

克広さん:もともと私の父が家業で写真屋をやっており、いくつか店舗がある中のひとつがここだったんです。

 

跡を継ぐことを考えたこともあるのですが、私たちには自分たちのやりたい“お店像”みたいなものがあったので、結果的にここを譲ってもらい独立という形で新たに奥さんと二人で始めることになりました。

 

 

 

 

独立することはいつ頃から考えていらっしゃったのですか?

 

克広さん:カメラ自体、父親がやっていたから自然と私も始めたという部分はあって・・・

自分もこういう仕事をしていくんだろうなという意識は昔から漠然とありましたが、独立を決めたのは、結婚して子供が生まれてからのことです。

 

将来のことを色々と考えた時期もあったのですが、「やっぱり自分は写真の仕事をしていきたい!」という想いが強くありました。

 

それから奥さんと二人で、自分たちが撮って欲しいと思うような家族写真、自分たちが行きたいようなお店を作ろうと決めました。

自分たちでゼロからスタートし、父の写真館とはまた違う、自分たちの好きな写真館を作りました。

 

 

チカコさん:まだその頃は老舗の写真館がほとんどで。

うちみたいな個人の写真館は少なく、家族写真や記念写真を私服で撮ったりするようなところがなかったので、当時は珍しかったみたいです。

 

思えば、外看板に私服で手を繋いでいるご家族の三人の写真をばーんっと出したところから始まりました。

その看板のおかげで、皆さんからすごく反響をいただいたんです。

 

 

 

 

オープン当初からすごく話題になっていたそうですね!今では私服の家族写真を写真館で撮ってもらうのって普通の感覚ですけど、そうじゃなかったですもんね〜。

 

チカコさん:話題になってたかどうか私たちにはわからないけど、あの頃はとにかく毎日必死でした(笑)

 

あれから10年、毎年欠かさず撮りに来てくれる常連のお客様もいらっしゃるし、生まれた時からずっと撮らせていただいてるお子さんもいっぱいいて。

 

ご家族の歴史や成長が間近で見れるのって、やっぱり嬉しいですよね。

 

 

 

『haco』さんは写真スクールもされていますが、スクールを始められたきっかけって何ですか?

 

克広さん:写真スクールはオープン当初からやろうと決めていました。

というのも理由のひとつに、“写真のコミュニティー”を作りたかったというのがありまして・・・

 

写真を撮るってどちらかというと、ちょっと少数派な趣味・仕事だと思うんです。

 

ひとりで撮りに行くのもいいけれど、できればみんなで楽しく写真を撮りに行ったりだとか、あるいはカメラや写真の話を共有し合えるような場所を作りたいな、という想いがあって。

写真教室というのも、そのひとつですよね。

年齢も性別も違う同じ趣味を持つ人たちが集まって、そこでカメラというツールで仲良くなったり繋がったり。

 

そういう場所をとにかく作りたかったというのが、このお店を始めたコンセプトのひとつでもあります。

 

 

 

 

撮影するときに、大事にしていることや想いなどはありますか?

 

克広さん:・・・深いなぁ(笑)

そうですね、これまで10年この場所で写真を撮らせてもらっていますが、撮ってる時は自分の中で毎回初心にかえるというか・・・

マンネリや慣れみたいなものがないんですよね。

 

 

チカコさん:いっつも汗かいてるもんね(笑)

 

 

克広さん:何年経っても全力です(笑)

私たちにとっては、たくさんのお客様の写真を撮らせていただく中の一枚かもしれないけど、お客様にとってはそうじゃない。

ここにくるまでに色んな想いや、色んなプロセスがあると思うんです。

 

撮影にしても技術云々というより、この一枚の写真が出来上がるまでにどんな流れがあってみんながこういう表情をしたんだな、とか・・・

そういった部分を大事にしたいなと思っています。

 

そこを引きだすのも私たちが大事にしていることです。

 

でも結果的に、撮影が終わった時に「あぁ楽しかった!」って思ってもらえることが一番ですね!

 

 

チカコさん:基本的にお客様はお祝い事とか記念日とか、喜ばしい事があった時に来てくださいます。

みんなニコニコ、プラスな気持ちの方ばかりで、私たちも本当に毎回楽しいんですよね~。

お客様にもすごく恵まれているなぁと実感します。

 

 

 

 

お二人は仕事でもお家でも一緒にいらっしゃることが多いと思いますが、それぞれの時間はどのように過ごされていますか?

 

チカコさん:私は月に2回のフラダンスに、マッサージ、あと今は美容師の免許を取りに学校にも通ってます。

 

これから化粧品の取り扱いも始めようと思っているので、オーガニックの勉強もしているところです。

 

 

 

 

克広さん:基本的にお店が休みの日は、写真を撮りに朝から夕方くらいまでふらっと出かけてますね。

年に数回は、写真を撮るため海外まで一人旅に行ったりもします。

 

あとは家族が寝静まったあとに、一人でお酒を飲みながら映画を観るのも至福の時間です。

 

 

 

 

お二人ともすごいパワフル!好きなことをしたり自分を高めるためにそれぞれの時間を使われているんですね。毎日の暮らしで欠かせないことや習慣などはありますか?

 

チカコさん:私はアロマを焚くことです。

一日中ずっと、お店でも家でも車の中でもアロマの香りがないとダメですね~。

 

香りも使い分けていて、家では子供がニコニコするような香りを、

お店ではオールマイティーにみなさんが好まれるような香りを、

自分用には毎日の体調に合わせて香りを焚くので、体調不良も減りました。

やっぱり元気でいることが一番なので、波がない体力づくりを目指しています。

 

 

克広さん:毎日欠かせないのは、コーヒーとお酒かな。

 

以前、コーヒーにすごく凝っていた時期があって、豆の種類から豆を引く粗さ、ドリップする時のお湯の温度、量、淹れ方まで全部を計算して、どのくらいでどのくらいの味になるのか、美味しいコーヒーを淹れるために色々と試したんです。

 

で、最終的に出た答えが、この人(チカコさん)が淹れる、ザッとしたコーヒーが一番おいしい。

あれ、なんでなんだろうね(笑)

 

 

チカコさん:(笑)

 

 

克広さん:淹れてる時間は楽しいので今でも自分で淹れますが、前ほどのやる気は出なくなりましたよ(笑)

 

 

 

 

愛ですね!!素敵~~~!

毎日を楽しく過ごすために大切にされていることってありますか?

チカコさん:笑顔でいること!

嫌なことを言わない

優しい言葉をかける

そういうことに気をつけて過ごしています。

マイナスなことはあまり深く考えず、ハッピーで居たいよね。

 

 

克広さん:そうだね。

何の仕事をしていても色々不満要素はあると思うけど、その不満について考えるよりはその先にある楽しいことを考えて行動します。

 

もちろんちゃんと向き合わないといけないことは向き合いますが、ネガティヴなことに時間を使うより、自分を高めることに時間を費やした方が自分自身も楽しい。

 

これから先も私の中で「やりたいこと」っていうのは、きっとなくならないだろうなと思います。

 

 

 

 

では最後に、平田さんご家族にとって、そして『haco』にとって、これからどんな未来にしていきたいですか?

 

チカコさん:今の私の仕事は、主人がいないとできないことだと思ってるんです。

だからこれからは二人でもできるようにしたいし、私一人でもできるようになっていきたいなと思っていて。

そのために今、私が一人でできるようになる準備をしているところです。

 

それと私、死ぬまでに一度でいいから海外に住んでみたくて!

美容師免許を取ったら絶対行くって決めているんです。

できれば家族みんなで行きたいけど、主人の仕事のこともあるし、子供のその時の状況次第ですが・・・

 

もちろん日本が一番好きなんだけど、自分の目で色んな国を見てみたいんです。

そして色んな国にお友達が欲しい(笑)

それを夢見て頑張ってます!

 

 

克広さん:海外に関しては自分たちの子供のことを考えた上での話でもあります。

日本だけじゃなく、世界にも目を向けて欲しいなと。

 

行くかどうかは子供たちが決めることだけど、そういう機会やきっかけを作ってあげたいというのは考えています。

 

 

そしてこれから先、お店の規模はどうなっていくかわかりませんが、「お客様の写真を撮る」というスタイルは今後も変わらないだろうなと思います。

 

場所や形が変わったとしても、写真にはずっと携わっていきたいですね。

 

 

 

 

取材を終えて感じたこと。

それは、人生を愉しむって、きっとこういうことなんだろうなということ。

 

自分の「やりたいこと」がちゃんと見えていて、それに向かって日々進んでいる人って、いくつになってもキラキラしていて素敵です。

 

何歳だからとか、家庭があるからとか、仕事が忙しいからとか、

「やりたいこと」ができない理由はいくらでも簡単に作れてしまいます。

 

でもお二人のお話を聞いていると、それってすごく勿体ないことなのかもしれないなと。

 

楽しくポジティブに、自分のやりたいことに素直に、そして時には慎重に。

そんな暮らし方ができたら、きっともっと世界は楽しいはず!

 

そんなことを思わせてくれる、とっても素敵な平田ご夫妻でした。

 

 


 

haco  photostudio + laboratory

 

[ 住所 ] 熊本県熊本市東区長嶺南7丁目24-20

[ Tel ] 096-360-6606

[ 営業時間 ] AM 11:00~13:00 /PM 14:00~19:00 (お昼休み 13:00~14:00)

[ 定休日 ] 火・水

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